魔王城



「かくかくしかじかで、アクダイカーンの支配がそりゃあもうひどいのです。」
「なるほど、それは済まないことをした。」
魔王は洞窟内に腕を伸ばすと、アクダイカーンの首根っこをつかんで、魔王城に引き寄せた。
「君ぃ。私の目が届かないのを良いことに、そんなことじゃ困るよ。」
「申し訳ありません。心を入れ替えて務めますので、どうかクビだけはご勘弁を。リストラされると再就職の見込みが薄いんです。」
アクダイカーンは脂汗をだらだら流しながら頭を下げた。

こうして、アクダイカーンは心を入れ替え、寒村には平穏がもどりましたとさ。
めでたしめでたし。

HAPPY END!



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