みのりんはどうしてみのりんなのか
『とらドラ!』の第二ヒロイン櫛枝実乃梨は「みのりん」と呼ばれている。何故実乃梨がみのりんになったかは、日本語の特性で説明できる。「パソコン」「デジカメ」といった略称から分かる通り、日本語では四音節の単語が安定しており好まれる。実乃梨がみのりんになったのも、三音節より四音節の方が安定しているからだ。このことから亜美が「あみん」と呼ばれない理由も説明がつく。「あみん」となって三音節になっても、安定しないため、「ん」をつける意味が薄いからだ。
では、何故大河は「たいがん」と呼ばれないのだろうか。そんなの作者の気まぐれじゃないかと言うなかれ。「たいがん」が愛称として極めて変であり、誰もが大河のことを「たいがん」とは呼ばないだろうことは、多くの人が同意してくれるだろう。つまり、同じ三音節の名前でも、「ん」がつきやすい名前とつきにくい名前があるということだ。
そこで、末尾に「ん」がついて愛称化した例を思いつくまま集めてみた。
春野カスミ→カスミン
田村ゆかり→ゆかりん
浅野真澄→ますみん
これらの例から、い段の音(いきしちにひみいりゐ)に「ん」がつきやすいと言えそうだ。
だが、同じい段でも、「りゅうじん」とか「ハルヒン」といった愛称はありそうも無い。単にい段の音というより、「み」と「り」に「ん」がつきやすいと言えるのではないか。
「「み」と「り」で終わる三音節の名前は、他の名前に比べ、末尾に「ん」がつきやすい。 」
私はこれを「みりんの法則」と名づけることとした。東雲長閑はこの法則の発見者として言語学史上に名を残すだろう。
とここまで書いてひょっと書棚を見ると、「動物化するポストモダン」が目に入った。
東浩紀→あずまん
orz
というわけで、発見早々反例を見つけてしまった「みりんの法則」だが、この法則を補強する例、もしくは反例を見つけた方は、メール等でお知らせ頂けると幸いです。
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