連続硬壁式着艦制動装置――空母における画期的な着艦法について




 航空母艦(空母)最大の問題点は建造・運営に莫大なコストがかかることだ。コストは船の大きさに比例して増大し、空母の大半を占めるのは甲板である。従って、いかに短い甲板で艦載機を発進、着艦させられるかが焦眉の問題となっている。
 発進の問題はカタパルトの開発により一応の終結を見た。一方、着艦装置には未だ決定打が存在しない。甲板上に張られたワイヤを、着艦する機体のフックで引っ掛けて、ブレーキをかける油圧式着艦制動装置は優秀な装置だが、制動距離の点で、さらなる短縮が求められている。そんな中、最近になって提唱されたのが、連続硬壁式着艦制動装置である。
 連続硬壁式着艦制動装置の構造は複雑であるが、簡単に言うと、甲板上に連続して立てた金属製の板に艦載機が順次衝突することで、強力な制動力を得るという方式で、従来の油圧式着艦制動装置に比べ、概して半分の制動距離で停止することが可能である。この方式は、艦載機の大破、乗員の死亡、船上火災の発生といった点を除けば、完璧な制動方式であり、今後の普及が予想される。



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