最近の東雲


第5回ライトノベル・フェスティバル レポート



 4/22に大田区産業プラザPiOで行われた第5回ライトノベル・フェスティバルに行って来ました。
 今年のテーマは「メガネっこ!」。私にはピンポイントのテーマです。偽メガネをかけて会場に乗り込みました。
 会場では、戯言シリーズ一行など、気合の入ったコスプレイヤーの方々が行き交っていました。

 最初の企画は「クイズ! ライトノベル読者だいたい100人に聞きました」。今年は司会者がファンキーな人で、ゲストの中里融司さんを壇から下ろしたりと暴れまくっていました。また、都築由浩さんが、「ライトノベルは読んでないから」と発言され、会場にどよめきが走りました。
 印象的なメガネキャラは? という質問では、ラノベキャラを差し置いて、保科智子委員長が一位に。メガネのライトノベルキャラといえば? との質問では、大方の予想通り、読子・リードマンがぶっちぎっていました。
 一番面白かったのは、「ライトノベルのプロだいたい10人に聞きました」。最強のメガネキャラとは? との質問には、「メガネをかけたK1選手」「眼鏡が妹で、お兄ちゃんがピンチになると出てくる」「メガネとニーソックスだけという格好で僕の布団に侵入」「新井素子先生をそのまま描けばいいのです」といった作家ならではの奇抜な回答が続出し、盛り上がりました。

 第二企画は「ライトノベル天気予報」。最初は三村美衣さんと勝木弘喜さんがライトノベル関連本などについて、まったりと話されていたのですが、途中から、新レーベルの編集さんが次々と壇上に登場し、コンセプトを語り始めました。後天性無気力症候群にリストがあるので、詳しくはそちらをどうぞ。
 登場された中では、社内コンペで他の企画に負けて三位になったとおっしゃっていた新雑誌「メカビ」の編集さん、賞金が他社の倍だと強調されていた「ルルル/ガガガ」の榎本秋さん、丸富編集長の迫力ある様をコミカルに語っていらした「ノルマルク戦記」の担当さんが印象に残りました。

 最後の企画は「眼鏡がこの世をまわしてる」。ゲストは高殿円さんと桜坂洋さんで司会は堀田純二さん。
 ムスカ様が大好きだという高殿さんが「久米宏が眼鏡をかけたらドキューン」と三次元も良いという話をされるたのに対し、桜坂さんは「眼鏡は内面を表してないと駄目」とあくまで二次元へのこだわりを表明され、早くも二人の違いが浮き彫りになります。桜坂さんは、
・ギャルゲーで眼鏡にも焦点が当るようになった。
・アイドルも四人メンバーのセイント4で板谷裕三子というメガネっこが登場した。
・二次創作の影響でキレンジャーがいなくなり、全員美形になり、最遊記で格好良いメガネキャラが登場した。
といったメガネ史観をとうとうと披露され、メガネへと強いこだわりを感じました。
 さらに桜坂さんは、メガネを外すのはあざとい。偶然外れるのなら良い。と主張。高殿さんが男は細メガネの方が良いと種類へこだわりを見せたのに対し、桜坂さんは、どういうメガネかはイラストレーターの領域、とここでも意見が分かれました。
 しかし、お二人ともメガネキャラは一作品一人という所では意見が一致しました。
 全体的にライトノベルへの言及が少なかったのが残念でしたが、ライトノベルはメガネキャラの創出に主導的役割を果していないのかも知れません。

 閉会後は、ネット書評家連の方々と品川のラーメン屋で駄弁ってから家路につきました。面白かったのは、集まった面々の居住地が見事にばらけていたことで、サイトを造り、イベントにもくるようなライトノベルファンは、百万人に一人くらいの割合で自然発生するのかな、などと考えました。ともあれ、皆さん、有難うございました。
(06.05)



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