最近の東雲

ライトノベルカーニバル感想



 2007年1月21日に都立産業貿易センター浜松町館で開催された「ライトノベルカーニバル」に行ってきました。浜松町の駅から産業貿易センターに向かって歩いていると、向こうから同属の匂いのする集団がどさどさやってきたので、ライトノベルもメジャーになったものだと思ったがそうではなく、色んなイベントを同時に開催してためだった。長門有希オンリーイベントの「長門祭」をはじめ、赤頭巾、ルルーシュ、テイルズ、ひぐらしなどのオンリーイベント集団が一致団結して産業貿易センターを占拠していたのだ。われらがライトノベルカーニバルはというと、「がチャけっと」「ぼいまに」という二団体と手を組んで、一スペースを確保していたので、やはりマイナーなのだなあという話を極楽トンボさんとする。手を組んでいた二団体のうち、「ぼいまに」というのはボーイッシュ少女愛好団体らしいのだが、「がチャけっと」というのが何なのかは最後まで分からず仕舞いであった。しかし、「ライトノベルカーニバル」よりは人が集まっており、列に並んで熱狂していた。おたく界も細分化されているなあ。
 せっかくなのでおたくの塔と化したビル全体を見て回ったのだが、たいていカタログを買わないと入れないので、外から眺めるだけであった。その印象では、ルルーシュが一番盛り上がっているようであった。ひぐらしのイベントでは沙都子や梨花の格好をした小学生が親とゲームをしており、かわいかったが、もっと平和な作品のコスプレをさせたほうがと思わないでもない。

 食事をして戻ってくると、丁度「長門祭」のカタログが完売して入場フリーになったところで、突入する。だが、こんなにずらりと長門の同人誌が並んでいてはどれを買えば良いのか判断がつかず、結局買わずに出てきた。しかし、夏に行ったコミケに比べれば一冊一冊を見る余裕があり、イベントとして適正な規模だと思った。
 帰りのエレベーターにCCさんが乗ってきて、着替え場所のあるフロアに行くはずが一階に出てしまい、あわてて戻っていったのが微笑ましかった。
 以下、買ってきた同人誌の感想です。

『とある魔術の応援目録』(まいじゃー推進委員会!)
デザイン、内容ともにかっちりしていてかなりプロっぽい出来。用語集を見て、色々な設定があったことを思い出す。
一番感心したのは狩田さんの「とある名前の命名規則」。『禁書目録』がすごい裏設定に裏打ちされていることが分かる。
あと、次巻予告が面白すぎ。

『2006年ライトノベル総括本』(まいじゃー推進委員会!)
レーベルに関する指摘がぶっちゃけていて面白かった。トンボさんは富士見ミステリー文庫が好きらしい。
おすすめライトノベルは平和さんがメジャーなのを、トンボさんがマイナーなのを押していて幅広い。

『お・り・が・み初心者読本』(まいじゃー推進委員会!)
一巻しか読んでいないので、ネタばれをさけるためあまり読んでいないのだが、イラストは美麗であった。
CDだとカラーイラストをどかすか載せられるというメリットがあるんだなあ。
平和さん(とくらふとさん?)が二種類の絵柄のうちどちらを選ぶか興味深げに見ていたのが気になる。派閥があるのだろうか?

『2006年ライトノベルベスト10』(はわわ団)
ベスト10自体はわりと普通だが漫画が面白い。特に「タズサとホロで一文字少ない」に笑った。

『涼宮ハルヒの純潔』(おおた出版)
貞操帯という性行為を阻害するものが、かえって性的であるというのは興味深い問題であるが、十八禁だということで期待して買った人(俺)はそういう点では期待はずれであろう。どこまでハルヒの意思によるものなのか解釈が分かれる点など、わりと考え深い内容。



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