最近の東雲



ぱーっと読書



 会社の命令で試験を受けた。試験勉強をするのは五年ぶりで、やっぱりかったるかった。
 試験は午前がマークシートで午後が筆記だ。試験が終わるとくたくたになってしまった。そして糖分を使いまくったせいで、ものすごく腹が減った。普段、いかに頭を使っていないかが丸分かりである。と同時に、こんなことを定期的にこなしている(しかも何日も連続で!)学生に感心した。

 試験が終わって会場を出た私は、ぱーっと遊びたい気分になった。私は自分がぱーっとしたいことを考えた。ぱーっと、と言えば酒だが、別に酒なんか飲みたくない。腹が減っていたので、巨大パフェでも食べようかと思ったが、そうすると夕ご飯が食べられなくなる。私は電車に乗りながら、頭を絞った。そしてぱーっと『とある魔術の禁書目録SS』を読むことにした。って全然ぱーっとしてないじゃん!

 どうも読書というのはぱーっと遊ぶのに向かない趣味のようだ。「ぱーっと読書」というものを開発すると、巨大な市場が誕生するかもしれない。



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