最近の東雲



イケア感想



 先月、自宅のカーテンとじゅうたん、椅子を新しくすることになり、母と船橋のイケアに行った。イケアとは、スウェーデンの家具屋であり、南船橋の巨大な建物に、ありとあらゆる生活用品が詰め込まれている。

 イケアはシステムが極めて斬新かつ合理的だ。初めて来店した時は、しばらく回ってみるまで、システムが理解できなかった。イケアのシステム、それは「倉庫から客が自分で商品を運んできて買う」である。普通の店のように店員が倉庫から運んでくるより店員の数を減らせるし、店舗と別に倉庫を持たなくても良いから場所代も浮かせ、その分商品を安く出来る。極めて合理的で無駄がない。じゅうたんをカートで延々運ぶのは大変だったが、明らかに割安なので不満は無い。こういう思想は大好きだ。
 イケアが合理的なのは販売方法だけではない。商品もまた然り。例えば、カーテンは決まったサイズしかないが、テープがついていて、すそを切ってアイロンで接着すれば、誰でも裾上げできるようになっている。様々な部屋に合わせて無数の数のサイズを用意しておくよりはるかに合理的だ。

 商品の色やデザインは日本では見慣れないものばかりだし、全く知らないような道具があったりして、店内を見て回っているだけで楽しい。スウェーデン料理のレストランもあるので、特に家具を買う用事がなくて、遊びに来ても楽しめそうだ。実際、店内はそうと思しき家族連れで賑わっていた。

 唯一の欠点は売っている家具が大振りなこと。売っていた椅子はどれも我が家の客間には大きすぎたので、足置きを椅子代わりに買って来たのだが、それでも大きめだった。北欧人の家や体型に合わせて作られているからだろう。

(08.06)



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