最近の東雲



ダイエットに失敗するのはポジティブな人



 ここ数ヶ月間で五キロ減量した。やってみて思ったのだが、ダイエットは簡単だ。単に食う量を減らせば良いのだから。少なくとも、入試とか就職とか結婚とかに比べれば断然楽だ。入試などは、最終的に選ぶのは他人なので、自分の意思ではどうしようもない部分があるが、ダイエットは、因果関係がはっきりしており、100%自分の意思の問題だ。だから、(ボクサーのような過酷なダイエットならともかく、)無理のない計画のダイエットに失敗する人が大勢いるのが信じられなかったのだが、しばらく考えて原因が分かった。ダイエットに失敗する人は、ポジティブな人なのではないだろうか。

 ポジティブな人は何かを「する」ことが得意だ。だから、ダイエットにおいても、積極的に運動をしたり、新しいダイエット法を試したりと色々試みる。しかし、ダイエットの本質はあまり食べないという「しない」ことだ。
 ダイエット中、腹が減った時、私のようにネガティブな人は、ただ「腹減ったなあ」と思いつつ何もしない。それに対し、ポジティブな人は、カロリーの低いものを食べるなどのトリックを用いて、空腹を解消しようとする。しかし、空腹状態において脂肪が分解されるから減量するのであって、空腹を解消してしまったら痩せるわけないではないか。

 しかし、逆に考えれば、ダイエットに失敗ばかりしている人は、快楽に貪欲であり、より長時間快楽を感じて人生を謳歌しているとも言える。私もリバウンドを恐れずに、食に対してもっと貪欲になった方が良いのかも知れない。

(09.02)



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