最近の東雲



房総半島大回りで疲れ果てる



シルバーウィークに房総半島大回りを敢行した。
大回りとは、隣駅まで遠回りして行くことで、JRの大都市近郊区間では、隣駅までの料金で行ける。ただし、その経路は一筆書きでなくてはならない。
参考:近郊区間大回り旅行
私が辿った経路は以下の通りだ。

船橋→千葉→成東→大網→安房鴨川→蘇我→西船橋

以下、ドキュメント風にお送りします。
船橋(10:16?)
船橋駅で130円切符を購入。総武線各駅停車で千葉に向かう。この辺は見知った路線なので特筆すべきことはない。

千葉(10:41)
紺色ボディーの成東行き総武本線へ乗り換え。千葉駅で手ごろな駅弁を売っていたのだが、乗り換え時間が切羽詰っていたので、買いそびれる。
車窓は四街道を過ぎた辺りから田んぼばかりになり、あちこちで野焼きをしている。景色は代わり映えしないのでせっせと読書をする。

成東(11:49)
千葉行きの東金線に乗り換え。成東駅ではカメラを構える鉄ちゃんの姿がちらほら。東金線は連休のせいか結構混雑している。

大網(12:35)
このまま乗っていけば昼過ぎに家に帰れるという思いを振り切って大網駅で下車。安房鴨川行きの外房線に乗り換える。
大網駅は駅前ロータリーを挟んで向かい合う東金線と外房線ホームを長い通路がつないでいるという奇妙な構造。
ここが本日の工程最大の三十分近い待ち時間。外房線のホームでカロリーバランス(カロリーメイトの類似品)をもさもさ食べる。
外房線に入ればすぐに海が見えるかと思いきや、中々海は見えない。残る距離の長さにうんざりしてくる。読書もはかどらず、うとうとする。

勝浦(13:46)
目を覚ますと勝浦だった。駅を出ると、いきなり海がどーんと広がり、俄然テンションが上がる。海では大勢のサーファーが波待ちをしており、沖には島も見える。バシャバシャ写真を撮る。
だが、わりと頻繁に海が見えるので、じきに飽きてくる。

安房鴨川(14:22)
外房線から内房線へ急いで乗り換え。乗客がみな左側に乗っているのを怪訝に思うが、発車後すぐに納得する。安房鴨川−館山間はこの旅随一の眺めの良い海岸線が続く場所だったのだ。
入り組んだ海岸線や大小の島々、椰子の木の生えた南国風の南三原駅など、見ていて飽きない。

館山(15:00頃)
館山で数分停車したので、鯛せんべいを買おうと下車したが、駅構内にみやげ物屋が無かった。途中下車できない大回りのわびしさを感じる。
連休中ということもあってか、館山から徐々に混んできて、数駅で満席になる。

内房線は外海と違い、大型タンカーが行き交っているのが見える。だが、車内が混んでいるので写真を撮る余裕がない。
仕方ないので寝るが、長時間うつむいていたせいで首に負荷がかかり、滅茶苦茶肩がこる。
木更津の久留里線や五井の小湊鉄道といった見所があるも、ひたすら疲弊し、電車が遅々として進まない。
水曜どうでしょうのサイコロの旅を見ていて、バスならともかく、電車に乗り続けるだけであんなに疲れるものかと思っていたが、肘掛もない椅子に座りっぱなしというのは想像以上につらい。
途中で一度下車して小湊鉄道でも眺めた方が良かったようだ。

蘇我(17:20頃)
蘇我に着いた時には既に辺りは暗くなっていた。えっちらおっちら階段を上り、京葉線に乗り換える。千葉港の大型タンカーや工業地帯など、意外と車窓の風景は面白いが、いかんせん疲れきっており、写真を撮る余裕もない。
南船橋で武蔵野線に乗り換える。あと一駅。

西船橋(18:00頃)
ゴール。自動改札は時間が経ちすぎていて出られないので、有人改札で、経路を書いた紙を示して大回りだと説明する。駅員さんが淡々と、嫌そうなのを押し殺しながら「なるほど」と言って通してくれた。

まとめ
とにかく疲れ果てるので、電車に乗るのが趣味の人か、お金はないが時間はあり余っている学生あたりにしか勧められない。
それでもやりたいという人は、時々立ち上がってストレッチをすると良いかも知れない。

(09.10)



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