魔王城



何とか逃げ出せたが、ランプを無くしてしまった。
暗闇の中を、手探りで進む。食料も尽き、傷だらけで座り込んだ三日目の晩。
遂に遥か遠くに小さな光点を見つけた。
疲れた体に鞭打って前へ進む。
やがて、遠くに小さな建物が見えてきた。
いや、小さくはない。あまりに遠すぎて小さく見えていただけだ。
近づくと、その建物は洞窟の中、天高く聳え立っていた。
魔王城だ!
魔王城には警備の兵などおらず、簡単に玉座の間までたどり着くことができた。
玉座の間には魔王の姿は無かった。大広間に、二本の柱があるのみだ。
いや、柱ではない。良く見ればそれは魔王の足だった。
いくら見上げても、見えるのは魔王の膝まで。それより上は、遠すぎてみることができない。

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