東雲文芸11――論理パズル
正直村と嘘つき村と気まぐれ村



 ある山奥に、必ず正しいことしか言わない人が住む正直村、その隣に必ず間違ったことしか言わない人達が住む嘘つき村があります。
 正直村、嘘つき村へ向かう分かれ道に三人の男が立っています。そのうち二人は正直村民と嘘つき村民です。もう一人は気まぐれに「はい」「いいえ」で答えるきまぐれ村の住人です。ただし、誰が何村の人かは分かりません。
 最も少ない回数の質問で、どちらに行くと嘘つき村にたどりつけるかを聞き出して下さい。
 ただし三人は出来うる限り「はい」か「いいえ」で答え、ポリシーに反する恐れがあるため答えられない時のみ沈黙するとします。





 あまりエレガントではない回答例(以下反転)
三人をA,B,Cとする。一回目の質問で、気まぐれ村民でない人を探し出せばよい。
Q1:Aに「いまから私がBさんかCさんのどちらかに、1+1=2かと訊ねたら、その人は、『はい』と答えるでしょうか? 」と訊ねる。
「はい」か「いいえ」と答えたらB(かC)に、沈黙したらAにQ2を訊ねる
Q2:「あなたの隣村の人に、右側の道に行ったら正直村に着くでしょうかと訊ねたら、「はい」と答えるでしょうか? 」
「はい」と答えたら右、「いいえ」と答えたら左に行けば嘘つき村に着く。



(08.05)

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