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やってみなくちゃ分からない――恐怖!デイリーポータルZエキスポ感想
8月27日にお台場で行われた『恐怖!デイリーポータルZエキスポ』に参加した(→公式レポート)。デイリーポータルZは会社の昼休みに欠かさず見ているが、イベントに参加するのは初めてだ。
会場の東京カルチャーカルチャーは大観覧車のすぐ側で、一階のゼップトーキョーでは夕方から玉木宏氏のライブが行われ、隣はトヨタの展示場という何とも華やかなロケーションである。
会場に入ると、ちょうど正面のステージでオープニングが始まる所だった。とウェブマスターの林さんと司会の石川さんが軽妙なボケとツッコミトークで企画内容を説明していく。見回せば、あそこにもここにも、見知ったライター陣がひしめいており、興奮する。
教室二つ分くらいの会場には、各ライターがそれぞれ机一つ分のブースを出している。まずは、食べ物系のブースを見て回る。馬場さんの葱味噌バターや、ほそいさんのポテトチップチョコレート、玉置さんの漬物は普通に美味しかったが、地主さんのバニラエッセンス豆腐は舌のしびれるひどさだった。さくらいさんのレンジでチンしたこんにゃくゼリーは味は美味いが、食感はとにかく、ぬちゃああっ! としていた。中でも変わっていたのが、藤原さんの砂糖水バーだ。これは単なる砂糖水を、バーテンダーの正装をした藤原さんが作ってくれるというもので、味はまごうことなき砂糖水であった。だが、これは、砂糖水そのものよりも、飲んでいる間、藤原さんとの間に生じる奇妙な間を味わう所にその真髄があると言えよう。
その他にも、多数の奇妙な企画が繰り広げられていたが、最も面白かったのが、3時から行われた「恐怖!増殖する呪いのわら人形」だ。ワークショップコーナーにぎっしりと押し寄せた観客を前に、北村さんが藁人形について解説をする。何でも、藁人形によるたたりを成就させるには、11mの一反木綿を地面につかないよう、高下駄で境内を走らないといけないとか。これはたたりを思い止まらせるべく、昔の人があえて高いハードルを設けたんですかね。
作り方の説明が終わり、各自、ダンボール箱から思い思い稲わらをつかみ、藁人形を作り始める。お台場のおしゃれなイベントフロアで、小学生も交えた見知らぬ人同士の集団が、和気あいあいと藁人形を作っているという訳の分からない状態に頭がくらくらする。
こういう作業では、各人の工作センスがもろに出る。私はかなり早い段階でわらをゲットしたにも関わらず、腕を作る段階でもたつき、気づけば周囲の人はほとんど完成しているのに、自分は腕しか出来ていないという状態に。何とか完成したものの、わらの根元を腕にしたので、胴体より腕の方が太い、変なバランスの藁人形になってしまった。わらの細い方を腕にすべきである、なんてことは、実際にやってみないと分からない。今度イベントに参加することがあったら、もっと積極的にいろんなことをやってみよう。
(11.10)
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