最近の東雲



幸せなライブ―NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 QUEEN'S NIGHT 感想



 人生初ライブで、東京ドームで行われた水樹奈々さんの2Day'sライブの初日、NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011 QUEEN'S NIGHTに参加。帰りの電車の中でこれを書いている。
 一言で言えばすごい多幸感。子供の頃、お母さんの腕の中ですやすや眠っている時のような満ち足りた気分だ。
 涼宮ハルヒは野球場でワンオブゼムでしかないことに絶望したが、私は東京ドームで、ワンオブゼムであることの幸せを感じた。
 考えて見ればファンがサイリウムを振って応援するというのは素晴らしいシステムである。
 サイリウムを振るのは何も考えずに出来るので、曲に合わせて降っている内に、没我の境地に入ってくる。
 普段はああ何故俺は報われぬのか。人として軸がぶれているからか、と悶々としている私も、水樹さんが全力で歌ったり、初めての東京ドームライブで本当に幸せそうにしているのを見ていると、ああ、水樹さんが幸せなら俺も幸せだぜ、という気分になってくる。
 時宗の踊り念仏を初め、一心に何かをしろと説く鎌倉新仏教は、一心にサイリウムを振り、没我の果てに至ったこういう多幸感を説いていたのだなあ。

 曲に関して言えば、喉に負担がかかりそうな曲の連発で、明日大丈夫かと不安になるくらいだ。唯一の不満はバラード風のしっとりとした曲がなかったことだ、と思っていたら、ダブルアンコールでしっとりとした曲が来たので何の不満もなくなった。本当に幸せなライブでした。

(11.12)



前回の最近の東雲に進む
トップページに戻る