2007年小説年間ベスト10




 東雲長閑が2007年に読んだ小説のベスト10です(2007年発売のベスト10じゃない)。
 今回はそれぞれにキャッチコピー風のコメントをつけてみました。
 今年こそはベスト10全てに(二文感想ではない)ちゃんとした感想を書こうと思っていたのですが、三作品書き漏らしました。
 電撃、スーパーダッシュ、ファミ通の寡占状態になっているので、今年はもっと他のレーベルのも読みたいと思います。

更級日記 菅原孝標女/原岡文子訳注 角川文庫ソフィア更科日記感想
これはライトノベルです。

私の男 桜庭一樹 文藝春秋私の男感想
読んでから時間が経てば経つほど存在感が増してくる。
→関連:赤朽葉家の伝説感想

戦う司書と荒縄の姫君 山形石雄 スーパーダッシュ文庫戦う司書と荒縄の姫君感想
見えていないこと、それが問題だ。

さよならピアノソナタ 杉井光 電撃文庫
こつこつ積み上げたリアルが嘘を支えている。
→関連:神様のメモ帳とは何か

学校の階段7 櫂末高彰 ファミ通文庫学校の階段7感想
自分と意見の違う者とどう対峙すれば良いのか、その答えの一つがここにある。

ウィザーズ・ブレインVI 再会の天地〈下〉 三枝零一 電撃文庫
それでも私は信じている、言葉の力を。

ワンダフル・ワンダリング・サーガ 矢治哲典 ファミ通文庫ワンダフル・ワンダリング・サーガ感想
大人になるってこんなこと。

扉の外III 土橋真二郎 電撃文庫扉の外III感想
希望は絶望の中にしかない。

鉄球姫エミリー 八薙玉造 スーパーダッシュ文庫鉄球姫エミリー感想
戦いとはひどいものなのだ。

沈黙のフライバイ 野尻抱介 ハヤカワ文庫JA
クオリティ、それは密度。


その他にもポスト『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』に名乗りを上げた
『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ 木ノ歌詠 富士見ミステリー文庫』感想
『永遠のフローズン・チョコレート 扇智史 ファミ通文庫』
等々傑作揃いでした。

あと、最後に評価軸が違いすぎるのでベスト10には入れられなかった

コップとコッペパンとペン 福永信 河出書房新社
自由を見て初めて自らの不自由に気づいた。

を番外として上げておきましょう。



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