2010小説年間ベスト10
東雲長閑が2010年に読んだ小説のベスト10です。2010年発売作品のベスト10ではありません。
年間ベストを旧年中に発表するのはおかしいと思うのですが(大晦日に大傑作を読んだらどうするんだ)、とは言え、2月に発表するのはあまりに間が抜けており、来年こそは1月中に発表したいものですな。
夕子ちゃんの近道 長嶋有 新潮社/講談社文庫
理想的な小説。読めば読むほど味が出る。ああ、こんな小説が書けたらなあ!
→夕子ちゃんの近道感想 (10.07/02)
告白 町田康 中央公論新社
感想では書かなかったが、出てくる奴みんなキャラが立ちまくっており、リーダビリティも高い。
→告白感想 (10.04/30)
戦う司書と世界の力 BOOK10 山形石雄 スーパーダッシュ文庫
去年最も熱中して読んだ小説。滅茶苦茶面白い。
→戦う司書と世界の力感想(11.01/17)
"文学少女"見習いの、卒業。 野村美月 ファミ通文庫
菜乃の真っ直ぐさは周囲だけでなく、私の心も温かくしてくれました。
→”文学少女”と神に臨む作家感想
”文学少女”と神に臨む作家感想2
虐殺器官 伊藤計劃 ハヤカワ文庫
ハーモニーも甲乙つけがたい。現時点でもすごいが、今後の可能性を考えると何ともやりきれない。
→虐殺器官感想 (10.03/15)
ファンダ・メンダ・マウス 大間九朗 このライトノベルがすごい!文庫
冒頭のハイテンションぶりにぶったまげていたら、そのままの勢いで走りきってしまった。
→ファンダ・メンダ・マウス感想(10.09/14)
神様のメモ帳5 杉井光 電撃文庫
作者のクオリティーコントロールは半端ない。電撃にせん収録の短編さえすごい力が入っていた。
→神様のメモ帳とは何か (07.03/01)
神さまのいない日曜日 入江君人 富士見ファンタジア文庫
神話を思わせる骨太な設定が素晴らしい。
→神様のいない日曜日感想 (10.05/14)
わたしたちに許された特別な時間の終わり 岡田利規 新潮社
不自由であるということは、自分が不自由であることを自覚していないことだ、ということを思い知らされた。
サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL 河野裕 角川スニーカー文庫
あらゆることが緻密で透明感がある。
→サクラダリセット感想 (09.08/03)
他にも天地明察、ベン・トー、ロウきゅーぶ!、空色パンデミック感想、伝説兄妹などが面白かった。ちゃんと読書記録をつけてないので、何か抜けてる気がする。
ノンフィクションでは「色好みの構造」に感心した。紫式部と清少納言って、ライトノベルでよくあるライバル関係(最近で言えば黒猫と桐乃)と似ていて、すごいキャラが立っているよね。
2009年小説年間ベスト10
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